- 8月 28, 2026
- 9月 6, 2026
生理が重いと妊娠しにくいの?

生理が重いのは異常?
「昔から生理が重いから体質だと思っていた」
このような方は少なくありません。
月経量には個人差がありますが、
・昼間でも1~2時間ごとにナプキン交換が必要
・夜用ナプキンでも漏れてしまう
・レバーのような大きな血の塊が何度も出る
・生理が7日以上続く
といった場合は、医学的には「過多月経」の可能性があります。
過多月経の原因として、子宮に異常が見つかることもありますが、検査をしても特に異常が見つからないケースもあります。
そのため、「生理が重い=必ず病気がある」というわけではありません。しかし、生理が重い状態が続く場合には、一度婦人科で相談することをおすすめします。
生理が重い原因として考えられる病気
過多月経の原因として代表的なのは、
・子宮筋腫
・子宮腺筋症
・子宮内膜ポリープ
などです。
これらは超音波検査で比較的簡単に診断できることが多く、多くの婦人科で検査が可能です。
生理が重いと妊娠しにくくなるの?
生理の量が多いこと自体が直接不妊の原因になるわけではありません。
しかし、原因となっている病気によっては妊娠に影響することがあります。
例えば、
子宮筋腫
筋腫の場所や大きさによっては、
・受精卵が着床しにくくなる
・流産率が高くなる
ことがあります。
子宮内膜ポリープ
子宮内膜ポリープは受精卵の着床を妨げる原因となることがあります。
子宮腺筋症
子宮腺筋症では子宮内膜の環境が変化し、妊娠率の低下や流産率の上昇との関連が報告されています。
治療すると妊娠できなくなるの?
患者さんからよくいただく質問です。
確かに、「筋腫の手術をすすめられた」、「ホルモン剤で月経を止める治療をすすめられた」という場合、「その間は妊娠できないのでは?」と不安になる方もいらっしゃいます。
実際に治療内容によっては、一時的に妊娠をお休みする期間が必要になることがあります。
妊娠を希望している方は治療計画が大切です。
特に妊娠を希望されている方では、単に病気を治療するだけでなく、「将来の妊娠をどう考えるか」を同時に検討することが重要です。例えば、子宮筋腫や子宮内膜ポリープの治療が必要な場合でも、年齢や卵巣予備能によっては、先に不妊検査や体外受精を行い、受精卵を凍結保存してから治療を進める選択肢もあります。
当院では、月経異常の診断だけでなく、東京都の一般不妊検査等助成事業を利用した不妊症スクリーニング検査から、タイミング法、人工授精、体外受精まで一貫して対応しています。
また、子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどの治療が必要な方についても、将来の妊娠を見据えながら治療計画をご提案しています。お気軽にご相談ください。
監修 Dr. 保母 るつ子
- 日本専門医機構 産婦人科専門医
- 日本生殖医学会 生殖医療専門医
- 日本産科婦人科内視鏡学会 技術認定医(腹腔鏡)
- 医学博士