• 8月 24, 2026
  • 8月 22, 2026

AMHとは?卵巣予備能についてわかりやすく解説

以前、「卵子の数」についてお話しました。今回はその“卵子の数”を知るための検査である「AMH」についてお話したいと思います。

 AMHとは?

AMHとは「抗ミュラー管ホルモン」の略で、卵巣予備能の指標として利用されます。

卵巣予備能とは、卵巣が持っている潜在的な機能の“予備力”を示す言葉です。卵巣の中に、今後排卵する可能性のある“卵の種”が、あとどのくらい残っているかを推測するための参考指標です。

AMHは血液検査で測定できるため、卵巣予備能を評価する検査として広く普及しています。

では、AMHがいくつであれば「正常」といえるのでしょうか。

実は、AMHには年代ごとの中央値はあるものの、「正常値」を明確に設定できるものではありません。AMHの結果は、同年代の方と比べて卵子の数が多いか、それとも少ないかの参考となるものであります。「正常」「異常」を判断するものではないのです。

また、AMH値は一般的に年齢とともに低下していきます。ただし、同じ年齢でも個人差が大きいです。AMHの値だけで妊娠のしやすさが決まるわけではありません。

AMHが高いと良いの?

一方で、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方では、AMHが高値を示すことがあります。

「AMHが高い」=「卵巣の中に卵の種が多い」ということですが、AMHが高ければ必ずしも良いというわけではありません。

PCOSでは卵胞がたくさん存在しているものの、うまく発育・排卵しにくく、月経不順や無月経につながることがあります。この「AMH高値」とPCOSの関係については、別の機会でもう少し詳しくお話したいと思います。

AMHの役割は?

ここまでお話ししたように、

  • 「AMH値だけで妊娠のしやすさがわかる」
  • 「AMHは高ければ高いほど良い」

というのは、AMHに対するよくある誤解です。

AMHは、“妊娠できる・できない”を決める検査ではなく、卵巣にどのくらい卵子が残っているかの目安です。 今後の治療方針を考えるための参考となる大切な指標のひとつです。

 月経不順や無月経でお悩みの方、卵子凍結をご検討中の方、不妊治療について気になることがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。

監修 Dr. 湯 暁暉

  • 日本専門医機構 産婦人科専門医
  • 日本生殖医学会 生殖医療専門医
  • 日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医

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