- 8月 23, 2026
- 8月 22, 2026
卵子の数は生まれる前に決まっている?
「卵子の数は増えない」というお話を聞いたことはありますか?
女性の卵子(正確には“原始卵胞”)は、胎児期に作られ、その後新しく作られることはありません。つまり、卵子の数は生まれる前にすでに決まっており、年齢とともに少しずつ減少していきます。
卵子の数の変化
卵子の数は、一生の中で次のように変化するといわれています。
- 胎児(妊娠20週頃):約700万個
- 出生時:約100〜200万個
- 思春期:約20〜30万個
- 閉経前後:約1,000個以下
このように、卵子は生まれる前から減少を始めています。
卵子は長期間“休止状態”で存在している
卵子は、胎児期の段階で「減数分裂」という特殊な細胞分裂を開始し、その後長期間“休止状態”となります。
思春期以降になると、その一部が毎月発育を始め、成熟した卵胞のうちの1つが排卵に至ります。
排卵されるのは1個でも、多くの卵胞が失われている
毎周期では、数百〜1000個程度の原始卵胞が発育過程に入ると考えられています。
しかし実際に排卵に至るのは通常1個のみで、その他の多くは「閉鎖卵胞」として消失します。
「卵子の数」と「卵子の質」は別
ここで重要なのは、「卵子の数」と「卵子の質」は同じではない、という点です。
卵子の数には個人差があります。一方で、卵子の質は年齢の影響を受けやすいことが知られています。
不妊治療では、卵子の数や卵巣予備能だけでなく、年齢なども含めて総合的に評価しながら治療方針を考えることが重要です。
卵巣予備能を評価するAMH
卵子の数の目安を評価する指標として、AMH(抗ミュラー管ホルモン)があります。
次回は、AMHとはどのような検査なのか、何が分かるのかについてお話したいと思います。
監修 Dr. 湯 暁暉
- 日本専門医機構 産婦人科専門医
- 日本生殖医学会 生殖医療専門医
- 日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医