- 8月 27, 2026
- 8月 28, 2026
タイムラプスによる受精卵の観察
こんにちは。培養室です。
本日は、先進医療の「タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養」についてご紹介したいと思います。
当院では2020年よりタイムラプスインキュベーターを導入しております。皆さまからお預かりした大切な受精卵を、タイムラプスで毎日観察しています。
受精卵の成長にはさまざまなパターンがある
受精卵の成長の仕方は一つひとつ異なります。通常は、1つの細胞が細胞分裂によって2つに分かれ、さらにそれぞれが分裂して4つ、8つ…と細胞数を増やしながら成長していきます。
しかし中には、1つの細胞が3つに分裂してしまったり、一度分裂した細胞が再び融合してしまったりする受精卵もあります。残念ながら、このような変化がみられる受精卵は、胚盤胞まで成長しにくい傾向があります。
ただし、そのような受精卵がすべて成長しないというわけではありません。そのため、私たちは日々注意深く観察を行っています。
染色体異常との関係
では、なぜこのような現象が起こるのでしょうか。
その背景には、卵子や精子の染色体異常が関係していることが分かっています。また、年齢とともに染色体異常の頻度は増加するため、卵子の質は年齢の影響を大きく受けると考えられています。
さらに、染色体異常の有無は見た目だけでは判断できません。また、急に異常のある受精卵ばかりになるわけでもないため、周期ごとに丁寧な観察を続けることが大切です。
タイムラプスインキュベーターを用いて、受精卵のわずかな変化も見逃さず、赤ちゃんになる可能性を秘めた受精卵を見極めながら、凍結や移植を行っています。
当院で実施している先進医療
当院では、タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養に加え、顕微授精の際に使用するさまざまな先進医療を導入しております。
具体的には、
・IMSI(強拡大顕微鏡による形態良好精子の選別)
・PICSI(ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術)
・膜構造を用いた生理学的精子選択術
などを実施し、治療成績の向上に努めています。
ご質問はお気軽にご相談ください
詳しくは、「当院で実施している先進医療」のページ をご覧ください。
ご質問などございましたら、お気軽にお声がけください。